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おじゃまタクシー■vol.8『酒は百薬の…』(その2)
2021.11.26
【おじゃまタクシー】
ちょっとおじゃまします。
【桜にN】(日本交通グループ関西)の元ドライバー 「日交郎(ニコロー)」が、タクシーやハイヤーの乗務経験 をもとに、安全運転に関することや大阪の話題などを自由に 書き綴るブログです。
おヒマなときにでも目を通していただければ幸いです。
おじゃまタクシー■vol.7『酒は百薬の…』(その1)はこちら
さて、自分の飲むお酒の量を決める基準のお話しです。
少し数学の復習になりますが…。
まず、10gの純アルコールを体内で分解するのに2時間かかるといわれており、このアルコール量を「1ドリンク」という単位で表します。
でも今、自分はアルコールを何g飲んだか?なんて普通わからないですよね。
でも、それがわかる計算式があるんです。
「飲んだお酒の量(cc)」×「アルコール度数(%)」×0.8(アルコールの比重)
=「純アルコール重量(g)」
たとえば度数が5%の缶ビール500ccを1本飲んだとして上の式に当てはめますと…
500×0.05×0.8=20
となりますので純アルコール重量は20gだとわかります。つまり「2ドリンク」ですので 体内で分解されるのには2時間×2(ドリンク)=4時間もかかるというわけです。
金曜日の飲み会で午前様になったのに、あくる土曜日がゴルフだと喜んで朝6時起きで シャワーを浴びて颯爽とクルマでゴルフ場へ…そんなことあったりしませんか?
でも、仮に「6ドリンク(500cc缶ビール3本相当)」飲んだとすれば分解に12時間かかりますので、金曜の午後11時に飲み終わったとしても土曜のお昼前までアルコールは残っていることになります。
あらま!
普通、みなさんが想像するよりもずっと、アルコールの体内残存時間は長~~い、のです。
その状態で朝一番にクルマを運転しますと、こりゃもう完全に「酒気帯び運転⇒即免停」ですし、それ以前の話として酒気帯び運転は事故を起こす危険性が極端に高くなりますよね。
そもそもお酒なんか飲まなければ何の問題もないのですが、なかなかそうもいかない。 何しろ人生の一部分なのですから。(ちがうか)
それを解決する一つの方法は、
運転をする予定時間から逆算して飲む量をコントロールする習慣を身につけることです。
たとえば、運転開始予定時間があくる日の朝7時なら、前の夜の午後11時に就寝するとして、飲酒は最大でも500cc缶ビール2本と同等程度に抑えておく、と。そうすれば「4ドリンク」ですから8時間後の午前7時には分解されている…はずです。
「…はず」と書いた理由は、「1ドリンク2時間」というアルコール分解時間は体重・性別・体調・体質など様々な要因で変化することと、睡眠時は分解能力が落ちるから、なんですよ。なので、あくまでも平均的な目安としてお考えくださいね。
とにかく次の日に運転することがわかっているのなら、前日のお酒はできるだけ控えましょう!ということです。
さて次回のテーマは2回にわたって『Gのお話し』です。…え? 「G」って?
(次回は12月3日アップ予定です)
(ニコロー)
#桜にN #安全運転 #ニコロー #アルコール #飲酒運転 #1ドリンク #アルコール分解時間