先日、先輩からハイヤーの話しを聞いていた新人タクシー乗務員の梅田くんが、
同期新人の高槻くんと休憩所で雑談していますよ。

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（新人タクシー乗務員　梅田くん＞以下「梅」）
（同期新人乗務員　高槻くん＞以下「高」）

（梅）「おお！高槻く、…さん、今から休憩…で、ですか？」
（高）「そうそう。」
（梅）「お疲れさまでした」
（高）「はあ、お疲れさん。梅田くんも休憩なん？」
（梅）「さっき休憩で帰ってきましたです」
（高）「調子はどうやった？」
（梅）「この時期なかなか難しゅうございますです」
（高）「せやなぁ、なんか、もひとつやなぁ」
（梅）「あー、そうでありんすね、あれ？」
（高）「…どないしたん？　なんか言葉が変やで」
（梅）「いえ、わ、私のお言葉遣いは決して変なことはごじゃじゃ、痛っ！舌噛んだ！」
（高）「何してるん？大丈夫か？」
（梅）「ふはーー！ふはーー！」
（高）「深呼吸しとるがな」
（梅）「あぁ、緊張した」
（高）「なんやそれ、何を緊張せなあかんの？」
（梅）「すまんすまん。ちょっと思うところがあってな」
（高）「何を思うたんや？」
（梅）「それはネ、話せば、長ぁ～く、なぁ～る」
（高）「ほなええわ。もう行くし」
（梅）「あ、ちょと待って！話し聞いてぇな。缶コーヒーおごるから」

（梅）「しゃあないなぁ、何やねん」
（梅）「あのな、先輩の難波さんっていたはるやろ？※」
（※2022/1/28ブログ「ハイヤーとタクシー」参照）
（高）「えーっと、あのハイヤーの人？」
（梅）「そうそう。この前な、難波さんと話しててハイヤー
　　　　のこと色々教えてもろたんよ」
（高）「そうなんや。ボクもハイヤーってどんなんかいなと
　　　　前から興味あってん」
（梅）「おお！高槻くんもか」
（高）「ソラそうや。入社の時とか研修とかでもハイヤーの
　　　　ことは聞いたからな」

（梅）「うん、でもちょっと聞いただけでは、ようわからんかったやろ？」
（高）「せやな。ほな、どんな話ししてもろたか教えてくれる？」
（梅）「あい、かしこまりました」
（高）「ん？　何に困ったん？」
（梅）「え？何も困ってへんで」
（高）「いま、『しかし困りました』っていうたやん」
（梅）「違うがな、かしこまりました！っていうたんやがな」
（高）「友だち同士でそんなイキらんでもええやろ」
（梅）「何もイキってへんよ。仲間内でもそんな言葉遣いをせなあかん、という
　　　　ことや。それにそのネタどこかで聞いたことあるな。…ま、ええわ。
　　　　ところで高槻くん、そもそもハイヤーってどんなイメージ？」
（高）「どんなイメージって…。なんとなく高級なタクシーなんかな？…と」
（梅）「チッチッチ！キミね、それは大いなる勘違いなんだヨ。ハイヤーってぇのは
　　　　タクシーとは全然違うモノなんだゼ」
（高）「なんで急に東京弁になるん？」
（梅）「一流の接客で一流のお客様方の送迎を担うためにはサ、最適な接客言葉が必要と
　　　　なってくるのだヨ、キミぃ、ふふふ♪」
（高）「……やっぱりもう失礼さしてもらうワ」
（梅）「ああ！ごめんごめん。待って待って！」
（高）「もう普通にしゃべってくれる？」
（梅）「わかったわかった。あのな、いつも丁寧な言葉遣いを習慣づけることが大事
　　　　らしいねん。それを意識したら何か変になってもた」
（高）「なんや、そんなことかいな。ソラ急には無理やろな」
（梅）「せや！無理や！」
（高）「うわ、開き直ってるし」
（梅）「難波さんは、ボクらみたいな新人にでもちゃんと敬語使うたはるやろ」
（高）「そういえばそうやなぁ。すごく丁寧な人やなという印象があるな」
（梅）「そこや！」
（高）「え？どこ？」（キョロキョロ）
（梅）「まわり探しても何もないで」
（高）「わかってやってますー。梅田くんのレベルに合わせとるんですー」
（梅）「なんでやねん」
（高）「ほんで、その丁寧な難波さんがどないしたん？」
（梅）「難波さんがボクらみたいな新人にも敬語を使うのは、それを習慣化したい
　　　　から、らしいねん。逆にいうたら、いつもぞんざいな言葉遣いしてると
　　　　大事な時にもそんな言葉が出てくるんやて」
（高）「ああ、しやから丁寧な言葉を習慣化させるいうことか」
（梅）「そういうこっちゃ」
（高）「なるほどね。他にどんなこというてはったん？」
（梅）「ちょっと待ってや。メモしてあるねん。えーっと…」

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高槻くんもハイヤーに興味が湧いてきたみたいですね。

（ニコロー）

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